◇2005.4.27◇

大阪天満橋キャッスルホテルから、地下鉄天満橋駅に向かう為車いす用のスロープを捜しました。天満橋駅は当時京阪ビルディング改造工事中でした。誘導表示も無く、行く先は階段しかありません。

とうとう車道を通って行きましたが、ようやく出た歩道は、自転車が占拠しておりました。
工事業者や、工事責任者、連絡先の表示が全くありません。ガードマンに聞いても解りません。
その為、どうなっているのかと怒鳴り散らしました。私のような車いす利用者は、通れるところが無いのです。

ようやく工事業者の方が来ましたが、工事とは関係ないと言っていたガードマンとこそこそ話をしているだけです。私が割って入って、現状を見てもらおうと、車道を通り誘導しました。

階段のところまで行くと、「どうして降りたらいいのですか?」と聞きました。工事業者3名の方は、「私達がおろします。」と言うので、「これを降ろす為には6人必要ですよ。」と言うと、「3人で降ろします。」と言われました。私は「それではお願いします。」とお願いいたしました。

こちらも落とされたら怪我をすることは充分解っていましたが、この重さをこの方々にご理解頂かない限り話は出来ないと重い覚悟を決めました。3人で15段くらいの階段を降ろして頂きました。3人とも顔は真っ赤になっていました。恐らく約150kgを3人で降ろしてその重さを知って頂いたと思います。
重くても車椅子にはその利用者が座っていることを初めて気づいた思います。

なんでも表現は車いすとなっていますが、私達下肢障害者がいることを忘れていると思います。車いすは車いす利用者の足です。車いすとその利用者で一人の人間です。
車いすを運ぶのではなく、その利用者を運んでいると言うことを理解して頂きたいのです。

この件を知って頂いたおかげで、スロープが新設される事が決まりました。6月中旬完成予定。京阪グループ様有難うございました。
これでバギーを押している方にとっても便利、歩行器を使っている高齢者にとっても便利、障害は無くてもひざや腰の痛い方にとっても便利、無論、車いす利用者にとってようやく歩道が出来ました。

気が付いていない事が多いのです。気が付いて頂くと、きちんと対応して頂けると思います。

車いすは下肢障害者にとっては足です。その足の使える歩道を増やして頂きたいと思います。

「プチハウスなな」  栂 紀久代
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